最近ニュースで、学校で栽培したジャガイモを、生徒たちが調理実習で調理して食べた際に食中毒になった、というのを目にしました。
家庭菜園を長らくやっていれば当たり前のような事も、知らなければ大変なことになるものです。
ということで、ジャガイモの毒性と注意すべき保存方法についてご紹介したいと思います。
ジャガイモの持つ毒素とは?
ジャガイモには、皮(光が当たって緑色に緑化した部分)や芽、未熟な小芋に天然毒素のソラニンやチャコニンが多く含まれています。ソラニンは、茹でたり煮たりすることで減少はしますが、熱には比較的強いため、熱を通せば安心と言うことにはならないので注意しましょう。
意外と知られていない、小芋の危険性
家庭菜園等でもそうですが、小さいジャガイモのほうが素揚げなどでも食べやすく好む方もいるのでは?しかし、2、3センチ以下のジャガイモには、ちょっと皮が青い芋よりも多くの天然毒素が含まれており食べるのは大変危険なのです。
毒素を摂取した際の症状は?
主な症状としては、下痢・嘔吐・腹痛・頭痛・呼吸困難等があります。早いと数分から症状が出始め、遅い場合は数日後と言うこともあります。こういった症状があれば、すぐに医療機関に受診しましょう。
収穫後でも、保存方法でも緑化は進む!?
収穫を終えたジャガイモは、芽が出るのはわかるが、緑化はしないと思っている人も中にはいるのでは?
実は違ったのです。ジャガイモはちょっとした薄明かりを浴び続けるだけでも緑化が進むのです!
これは我が家で収穫したジャガイモですが、収穫後にコンテナに入りきらなかった物を自宅2階の階段室にトレーに入れてむき出しのまま置いておきました。
一見すると普通のジャガイモのように見えますが・・・
分かりにくいでしょうか?うっすらと表面が緑化しているのです。
収穫した時は、マルチ栽培で収穫した物だったので、緑化した物は1つも無かったのにも関わらず、窓越しの明るさだけで1週間ほどでこんな状態になったということです。
それもそのはず。
ジャガイモは、日光だけでなく、電気の明るさだけでも緑化が進むというのですから(*_*;
そこらへんは、収穫したら緑化はしなくなるもんだと勝手に思い込んでいたので、衝撃でした。
なので、ジャガイモの保存は風通しの良い、日(家の電気の光等も)の当たらない涼しい場所ですることをおススメします。
緑化したジャガイモは食べられないの?
全体が緑化している物は流石に危険ですが、一部分なら食べられないことはありません。緑化してしまった皮の部分を1、2cm程の厚さで切り摂れば食べられます。しかし、症状の辛さを考えると、小さなお子さんやお年寄りのいらっしゃる家庭では、こういったジャガイモには手を出さないのが最善ですね。
いかがでしょうか、家庭では御馴染みの食材の一つであるジャガイモですが、意外にもこういった毒素についての知識が広まっていないのも驚きですね。
緑化については、お店で購入後も、電気の明るさや窓越しの明るさだけでも進行するものなので、年中注意が必要です。
ジャガイモ栽培
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