土壌酸度って気にしたことありますか?
菜園番組や手引書で最初は石灰を撒くからと、何となくやっていませんか?
実は、土壌の酸度は野菜の成長には大切なことで、適応しない酸度では根の発育が妨げられたり、病気を誘発することにもなりかねないのです。
そもそも土壌酸度とは?
言葉の通りですが、土壌中の酸度の事を言います。主な確認の仕方は、計器を使って数値として見る方法と、薬で反応させて色の変化で確認する方法とがあります。
★酸度の見方
7を中性として、その前後で判断します。
0(酸性)~7(中性)~10(アルカリ性)
因みに日本では、雨が多く土壌のマグネシウムやカルシウムが流れ出しやすいので、放置している土地は酸性になっているのが普通です。そのこともあり、菜園番組なんかでもそうですが、取り合えず栽培の3週間前くらいに石灰をまくのはおきまりでもありますよね。
そんなこともあって、ついついどんな野菜でも苦土石灰をまいてしまいがちじゃないですか?
確かに、作物を栽培すると根からphを下げる水素イオンが発生するので、1つの作物が終了するごとに酸度を調整する必要があります。
でも、野菜の中でも酸性の土壌を好むものをあるのです。
・・・今は試薬でなくても手ごろな値段で酸度等を計測できる機器が売られていますね↓
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酸性土壌を好む野菜
じゃがいも(アルカリ性に傾き過ぎるとそうか病が発症しやすくなります。)
サツマイモ
生姜・ニンニク・ラッキョウ
大根・人参等の根菜類
うど
あぶらな等々・・・
詳しくは、酸度計測の薬についていた紙に書いてありました。↓
とは言え、ph5以下で正常に成長する野菜はほぼありません・・・放置した土壌がどこまで酸性に傾くのかはわかりませんが、定期的に酸度をチェックするほうがより良い野菜作りが出来るはずです。
因みに、アルカリ性の野菜には苦土石灰をたっぷりやればいいのかと言えばそうでもなくて・・・、アルカリに傾き過ぎても、ミネラル等の吸収が妨げられることにより野菜の成長が妨げられ、病気も誘発させてしまうのです。酸性からアルカリにするのは簡単でも、酸性からアルカリに戻すのは大変なので、石灰等のまきすぎも注意が必要なようです。
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