1年は本当に早いものです。玉ねぎの植え付けもいよいよ来月に迫ってきましたね~
そこで、植え付ける場所を検討されている方も多いのではないでしょうか?
しかし、比較的連作障害が起きにくいとされているネギ類ですが、それでもやはり長年同じ場所での栽培となるとどうなのでしょうか?
考えられる連作障害についてまとめておこうと思います。
連作障害とは
連作障害[編集]
連作に起因する何らかの理由(主として土壌に関係する理由)により、次第に生育不良となっていく現象を、連作障害(れんさくしょうがい)という。連作障害のことを忌地、厭地、いや地(いずれも読みは「いやち」)ともいう。 引用元:Wikipedia
同じ土地で同じ作物を作り続けると、土壌の栄養バランスに偏りが生じて、病害虫の温床になったり、生育不良が起こります。この土壌の栄養とは、一般的な窒素・リン・カリウムの事ではなく、土壌に微量に含まれる鉄やホウ酸等の成分のことです。これを、同じ野菜ばかり作り続けていると、その野菜の好む成分だけが失われてしまうためバランスが崩れていってしまう、と言うことになります。
玉ねぎの連作障害の症状
〇自家中毒
植物は、生き残るために他の植物の生育を阻害する毒素を根から出す性質があります。
しかし、その毒素が蓄積し過ぎると毒素を出していた植物自身にも影響が出てしまいます。
自家中毒と土中の栄養バランスの不均衡で起こる玉ねぎの症状は以下のとおり
●軟腐病
茎葉の下が灰白色に変わり、後に軟化して葉が倒伏する。進行するとりん茎部が軟化腐敗する。これは貯蔵後にも発病することがある。(我が家では、貯蔵中の玉ねぎを切って見たらりん茎部の中間位が腐って溶けていたことが・・・)
●乾腐病
葉が黄色く萎び、根が細く褐色に変わって、枯れる。また、玉ねぎの形も球体ではなく、扁平な形になる。
●紅色根腐病
名前の通りで、根っこが紅色に変色し、腐敗する病気。
●小菌核病
葉の中央や先端が色が抜けたようになり、次第に葉の全体を枯らす。発症した葉の表面には斑点ができ、その色は、乳白色~黄褐色~黒色に変化する。
●黒斑病
葉に褐色の小さな斑点ができ、次第に黒色に変わっていく。この病斑部から葉が折れることがある。また、生育後半にかけて発症しやすい。
上記の中の症状が出ていれば、連作障害が出ている可能性があります。
具体的な対策
基本的には4年ほど栽培した場所では栽培しないのがベストです。
きちんと栽培場所のローテーションを組んで輪作が出来るなら行いましょう。
狭い土地での栽培でローテーションが上手くいかない場合は、天地返し(土壌をそこから掘り返して地上部の土壌と地下の土壌とを入れ替える)や新しい土を入れる、連作障害用の薬を使う(ヤサキ 菌の黒汁 500ml・サンアンドホープ 土壌改良材 ミネラルくん 連作障害防止剤 5kg・土壌病害・連作障害対応 有機JAS認定 高濃度微生物資材(フザリウム菌による土壌病害用)『Dr.放線菌(ドクターホウセンキン)』20L等)、玉ねぎ栽培を予定する場所に夏の間マルチを敷いて熱で殺菌する等の対策も有効です。
輪作を心掛けたくても、作りたい野菜や栽培期間を照らし合わせると、上手くやれないのもしばしば(;^ω^)
同じ貸し農園にいるベテランのおばちゃんは、連作障害用の肥料を使用していました。
ネットで探すと意外と安価で売っているので、それも一つの手ですよね。
玉ねぎは連作障害がないと思い込んで栽培すること早5年・・・今年は場所を変えてみようかな。
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